2011年07月23日

暴れイノシシ

うちの次男、暴れイノシシを連れて中央区役所の1歳半健診へ行ってきました。

受付のあと問診。
保健婦が発達状況を確認するいくつかのテストを子供にする。

 小さい積み木が積めるかな?
 言われた絵が指させるかな?
 名前を呼ぶと顔を見るかな?

基準はすべてクリア。異常なしか?と思いきや…
本人が消えている…。

そう、もうこの会場に入った瞬間からテンションが上がって犬のように走り回っていた。
生後9か月で歩き、というか走り、今では多分50mをそこそこのタイムで走れる。
それを追いかけ捕まえてきては積み木を持たせたり、絵を見させたり…
私は汗だくだった。

保健婦が「お母さん大変そうですね」
カルテには“落ち着きがない。要育児相談”と書かれていた。
「こういうケースに対応できるカウンセラーがいますので」とのこと。
多動性発達障害にされたみたいだ。ウケる…。

次、覇気のない歯科医。
気に入らないらしく、何が何でも口を開けてやるまいと歯を食いしばり下から睨みつける。

次、測定でおばちゃん保健婦3人組。
バカにしてウッキッキと逃げ回る。女の言うことは聞かない性質。挟み撃ちで何とか捕獲。

次、内科健診。
「オウ!ゴン太ア!」と貫録のあるおじちゃん医師に頭を撫でられご機嫌。
異常なし。こういうタイプは事故だけ気を付けてのびのびやらせなさいとのこと。

次、歯のフッ素湿布。
歯科衛生士が上半身を、私は両手両足を全力で押さえ込む。
衛生士が手を噛まれないように気を付けながらブラッシング。
湿布、60秒待つ。本人あらん限りの力で抵抗。

それは、釣り上げた巨大カジキを押さえ込む梅宮辰夫と松方弘樹さながら。辰兄イ!

「ブラッシングは毎日やってください」と、乱れ髪の衛生士。
できるかア!!

そしてクライマックスの育児相談。
静かな個室へ通された。年の頃で50代半ばかしら、小太りの女性カウンセラー。
部屋の奥には腰の高さから上に大きな窓があり、息子はそれが気に入った。
窓と90度の角をなして鏡があって、光の反射や鏡に映る都会の空が幻想的だったみたい。

カウンセラーは今日最後のお客を何としてでも病気にしたいらしく、いろんな球を投げてくる。
結局、“母親の制止を聞かずに危ないことをする”ことから、
“怖い”という感覚の発達が遅れているということになった。

確かにこの子は勇敢だけど、日本昔話の「金太郎」も発達障害なのかな?
ロビンフットも?アキレスは?仮面ライダーは?

カウンセラーのアドバイスは、感覚を刺激するために
@こちょこちょをすることと、A乾布摩擦をすること。

そして、頂いて帰ったガイドラインには次のようにあった。
・あちこちにセロテープやシールを貼る
・石鹸の泡だらけにしてこする
・いろいろな固さのブラシであちこちこする
・砂遊び
・おしくらまんじゅう
・体のあちこちを揉む
・ギュッと抱きしめる
・おでことおでこをゴッツンコ
・足やお尻をピコピコトンカチでたたく
・リズミカルにやさしく肩や足をたたく

とにかくピンと来なくて、なんてサッパリなカウンセラーなんだろうと内心引いたけど
有難そうにペコペコして帰ろうとすると、なんと!
5か月後に再面談とのこと。
当たらない占い師の方がマシだなと思った。少なくとももう一回来いとは言わない。


建物から出て、「なんか疲れたな…」と、二人で階段に腰かけてヤクルトとコーヒーで休憩。
「カンパーイ!」と息子

思えば、長男の時も似たようなことがあったなあ…。
一緒に来ていた主人が喫煙者だと知った保健婦は、なんと禁煙を説得し始め、険悪な雰囲気に。
人に指図されるのが何より嫌な男なんだよお〜この人は〜。
「お前と喋っとったら吸いたなるわ!」


疲れたみたい…

暴れイノシシ、お疲れ様
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息子らよ、人と違うことを恐れるなかれ  母より









【日記の最新記事】
posted by オーファン at 23:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月14日

Beat the Heat!!

福島第一原発の事故を受けて、世の中はこの夏、消費電力削減の方向へ足並みを揃えようとしている。
わが神戸セミナーにおいても、エアコンや電灯の使用を見直し、電力消費量を抑える努力を学校をあげて行っている。

少し前に始まったクールビズは、今や社会的使命感を持ち、今まで遠慮がちだった人も大胆になった。
神戸市中央区には、アロハシャツで診察している医者もいてけっこう患者にウケているとか・・・。
そして、巷には「へ〜」と感心するような“ひんやり商品”があふれている。
こういった“ひんやり商品”は英語でinnovative cooling productsと言う。
innovative「刷新的な」「進取の気概に富む」
電力消費削減はある意味経済効果をもつ。


さて、「あなたは電力消費量削減に対して何かやっていますか?」

これは、近年出題頻度の上がっている自由英作文でいかにも出題されそうなネタだ。
間違っても次のように答えてはいけない。

I don't think much of saving energy.

これは、「私はエネルギー消費削減を重要だとは思わない」という血の気の多い喧嘩腰の表現になる。勿論、意図的にそう書くのであれば自由だ。自由英作文だし。

ただ、これを受験生が書いたとき、たいていは「私は普段余りエネルギー消費について考えていないので、これからは考えようと思う」といった、悪気のないアイデアに基づく場合が多い。
そんなときは、

I don't think much about saving energy.

と言おう。


think much of ~は「〜を尊重する、重要視する」という意味で、
think highly of ~や、make much of ~と同じような意味だ。


受験生のみなさん覚えておいてね!


Beat the Heat! 暑さに負けないぞ!!









posted by オーファン at 14:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月08日

マザーリーズ

5歳になった長男がテディベアに“ギコリ”と名前をつけている。
それがずっと不思議だった。
昨晩命名の由来について彼にたずねると、「狸の糸車のおじいちゃんやで」とのことだった。
もう一匹小さなテディもいるが、そっちは“おかみさん”という名前にされている。

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ギコリ

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おかみさん

なるほど…“きこり”か。

文字を知らない子供には耳に残る音が全てだ。



幼児教育の世界にマザーリーズという用語がある。
英語ではmothereseと書く。motherに-eseという接尾語がついてできた語だ。
Chinese、Japanese、Portugeseなどと同様に、国名について「〜の言語」という意味を添える。

つまり「母親語」だ。mother tongue「母国語」とは区別され、baby talkとか、諸事情に配慮してcaretaker speechとも呼ばれる。
母親が子に対して使う、少しトーンの高いゆっくりとした話し方のこと。

子供はまずこのマザーリーズを通して世界を初めて認識する。
これは、肌の触れ合い(attachment)を意味するマザリング(mothering)と並んで、子供の発達に大きな影響を与える要素らしい。


母親が自分の言葉と声でたくさん語り掛け、読み聞かせることの大切さを感じる。


5歳の彼には今“ギコリ”が木を切って生計を立てる人としてインプットされてしまっている。
おそらく私の日本語の発音が悪かったのだろう。
それがテディの名前になる理由は彼の深層心理の謎だけれど…。深く考えない方がいい。

当の私も、“メリケン粉”と“メリコンケ”の正誤がたまに分からなくなる。
油断すると、研磨剤のことを“マケン”と言ってしまう。
私の母親が私との会話の中でずっとふざけて(かどうか知らないが)使っていた言葉だ。


子供がより広く世界を認識するようになるためには、次の段階として、mothereseがmother tongueと一致することが必要になる。
ある一定の年齢に達したらもう、赤ちゃん言葉ではなく「大人の」話し方で語り掛ける方がいいらしい。
つまり、“ブーブー”を“くるま”に置き換える。

きっとそうすることで、歯車が狂う、風車の人生、家計が火の車、口車に乗せられる…と、
人生のドラマを感じられるようになるのだろう。



息子もいつか“ギコリ”のことなど忘れて大人になるのだろうな・・・。

そんなことを日々考えながら…子供らの手を引きまた図書館へ。
豊かな言葉を介して世界を嘗め尽くし、豊かな人生を手に入れてほしいと願いつつ。








posted by オーファン at 00:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする