受付のあと問診。
保健婦が発達状況を確認するいくつかのテストを子供にする。
小さい積み木が積めるかな?
言われた絵が指させるかな?
名前を呼ぶと顔を見るかな?
基準はすべてクリア。異常なしか?と思いきや…
本人が消えている…。
そう、もうこの会場に入った瞬間からテンションが上がって犬のように走り回っていた。
生後9か月で歩き、というか走り、今では多分50mをそこそこのタイムで走れる。
それを追いかけ捕まえてきては積み木を持たせたり、絵を見させたり…
私は汗だくだった。
保健婦が「お母さん大変そうですね」
カルテには“落ち着きがない。要育児相談”と書かれていた。
「こういうケースに対応できるカウンセラーがいますので」とのこと。
多動性発達障害にされたみたいだ。ウケる…。
次、覇気のない歯科医。
気に入らないらしく、何が何でも口を開けてやるまいと歯を食いしばり下から睨みつける。
次、測定でおばちゃん保健婦3人組。
バカにしてウッキッキと逃げ回る。女の言うことは聞かない性質。挟み撃ちで何とか捕獲。
次、内科健診。
「オウ!ゴン太ア!」と貫録のあるおじちゃん医師に頭を撫でられご機嫌。
異常なし。こういうタイプは事故だけ気を付けてのびのびやらせなさいとのこと。
次、歯のフッ素湿布。
歯科衛生士が上半身を、私は両手両足を全力で押さえ込む。
衛生士が手を噛まれないように気を付けながらブラッシング。
湿布、60秒待つ。本人あらん限りの力で抵抗。
それは、釣り上げた巨大カジキを押さえ込む梅宮辰夫と松方弘樹さながら。辰兄イ!
「ブラッシングは毎日やってください」と、乱れ髪の衛生士。
できるかア!!
そしてクライマックスの育児相談。
静かな個室へ通された。年の頃で50代半ばかしら、小太りの女性カウンセラー。
部屋の奥には腰の高さから上に大きな窓があり、息子はそれが気に入った。
窓と90度の角をなして鏡があって、光の反射や鏡に映る都会の空が幻想的だったみたい。
カウンセラーは今日最後のお客を何としてでも病気にしたいらしく、いろんな球を投げてくる。
結局、“母親の制止を聞かずに危ないことをする”ことから、
“怖い”という感覚の発達が遅れているということになった。
確かにこの子は勇敢だけど、日本昔話の「金太郎」も発達障害なのかな?
ロビンフットも?アキレスは?仮面ライダーは?
カウンセラーのアドバイスは、感覚を刺激するために
@こちょこちょをすることと、A乾布摩擦をすること。
そして、頂いて帰ったガイドラインには次のようにあった。
・あちこちにセロテープやシールを貼る
・石鹸の泡だらけにしてこする
・いろいろな固さのブラシであちこちこする
・砂遊び
・おしくらまんじゅう
・体のあちこちを揉む
・ギュッと抱きしめる
・おでことおでこをゴッツンコ
・足やお尻をピコピコトンカチでたたく
・リズミカルにやさしく肩や足をたたく
とにかくピンと来なくて、なんてサッパリなカウンセラーなんだろうと内心引いたけど
有難そうにペコペコして帰ろうとすると、なんと!
5か月後に再面談とのこと。
当たらない占い師の方がマシだなと思った。少なくとももう一回来いとは言わない。
建物から出て、「なんか疲れたな…」と、二人で階段に腰かけてヤクルトとコーヒーで休憩。
「カンパーイ!」と息子
思えば、長男の時も似たようなことがあったなあ…。
一緒に来ていた主人が喫煙者だと知った保健婦は、なんと禁煙を説得し始め、険悪な雰囲気に。
人に指図されるのが何より嫌な男なんだよお〜この人は〜。
「お前と喋っとったら吸いたなるわ!」
疲れたみたい…
暴れイノシシ、お疲れ様
息子らよ、人と違うことを恐れるなかれ 母より
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